大学職員になるための学校別対策シリーズということで、今回は「桜美林大学(学校法人桜美林学園)」の大学職員採用をとりあげます。(2020年2月更新)
現役大学職員かつ採用担当経験者の視点から、どのように対策すれば良いかをまとめました。
■桜美林大学職員採用について
桜美林大学の職員採用(中途)ですが、大学職員的にはかなり有名です。(理由は後述))
まず、年齢制限は30歳未満の時もあれば、40歳未満ということもあり、その時の運ですね。
最近は積極採用の傾向にあり、年齢制限が緩くなっています。
また、職種は限定しないケースが多いみたいですね。
事務系総合職という形での募集が多いため、自身の経験とうまく関連づければ、誰でも採用される可能性はあると予想します。
募集要項に記載されている部署も多様ですし、ジョブローテーション通じて学校職員としての総合的なスキルを養っていくことが明記されていますので、特定の能力のみが評価されるということもなさそうです。
強いていうなら、語学力(英語だけでなく、中国語も)は評価されますし、丁寧にその時に体制強化中の部署が記載されていることもあるので、そこは狙い目になります。
なお、桜美林大学の職員採用が有名なのは、大学職員としては異例の大量採用を行っているからです。
これは学部・キャンパス新設によるものですが、2018年度以降、なんと40名も採用しているそうです。(凄すぎ)
実際、採用人数は5名から10名となっており、大学職員採用(中途)としては、異例の多さです。
大学の知名度的に避けるような人がいるかもしれないと考えると、かなりチャンスだと予想します。
この案件、本気でいきましょう!
■桜美林大学の概要
桜美林大学は、1921年創立の比較的歴史のある大学です。
2021年に創立100周年を迎えるようですね。
しかし、関東ですと、知っている人は知っているし、知らない人は知らないという感じの大学でしょうか・・・。(逆にそこがチャンスです!)
キリスト教系の学校となりますが、元々は中国に創立した崇貞学園という学園が元になっているそうです。(キリスト教系で中国発祥とは少々意外ですね!)
キャンパスの新設をはじめ、最近は非常に改革を意識している大学ですね。
大学職員でありながら、変化に富んだ生活ができそうな気がします。
・キャンパス
キャンパスは東京都の町田、四ツ谷、淵野辺、多摩の合計4キャンパスでしたが、2019年には新宿キャンパス、そして2020年には東京ひなたやま・多摩キャンパスとさらに拡大しています。
その他にも幼稚園、中高がありますね。
職員として働く上では、このキャンパスの多さをどう見るかですね。
正直、距離的には大したことはないですが、落ち着かない気もします・・・。
・学部
続いて大学の学部(桜美林大学は学群)ですが、5学部で構成されています。
・リベラルアーツ学群・グローバル・コミュニケーション学群・ビジネスマネジメント学群・健康福祉学群・芸術文化学群
・航空マネジメント学群(NEW)
日本の大学で学群制は珍しいので、あまりピンときませんが、学部に比べ、特定の学問に縛られず、関連する分野を幅広く学ぶことができる点にメリットがあります。
その代表となるのは、その名の通りリベラルアーツになるでしょうか。
また、パイロット養成等の学群が用意されているのも他大学にはない特徴ですよね。
そして、学部がない分、大学院は独立しており、こちらはMBA、心理学とメジャーな分野も用意されています。
なお、大学職員として注目しておきたいのは、大学院として「大学アドミニストレーション研究科」があることです!
こちらは、大学経営に関する各種研究を行う大学院ですが、大学職員をやりつつこちらを目指す方が例年一定数おり、業界的には非常に有名です。
大学職員が大学について学ぶとすれば、東大か桜美林という風潮がありますね。(私はブランドと学費の安さで東大を選びました)
また留学生向けの別科があるのも特徴ですね。
先ほどの大学アドミニストレーション研究科は通信教育課程もありますし、ビジネスとしては手広くやっている印象を受けます。
ちなみに、意外と知られていませんが、学生の留学実績等では、評価を受けているようですね。
グローバル人材の育成を掲げていますし、今後もグローバル化には力を入れていくと思われます。
・学生数
学生数は9600人前後です。
学部数も踏まえ、中規模大学と言えるでしょう。
■桜美林大学の求める人材
募集要項では以下のような項目が挙げられています。
・語学力(英語)・積極的に時に人を巻き込み、自分の意見を発信できる人・優先順位をつけて、行動できる人・柔軟な発想力と創造性を持っている人・異文化に対する理解・興味・受容力を持っている人・知的好奇心を持ち続けられる人
職種の縛りがない総合職にありがちですが、語学力以外、すごい抽象的ですね 笑
まぁ、総合職ですので、具体的なスキルでは考えていないということでしょう。
ご自身の職務経歴を踏まえて、大学で役立てることができる能力をアピールすれば問題ないです。
また、桜美林大学でも、やはり国際化に対応できることを示すのは重要だと思います。
語学ができるというだけではダメですが、苦手ではないことというか、最低限の部分はできるということを示すと、採用側としては安心できると思われます。
■桜美林大学職員の待遇
・給与
気になる待遇ですが、まず、給与は平均だと思います。
大卒初任給は21万前後ということで、平均より気持ち高めですし、若いうちに月給が高いという情報もあります。(逆にいうと、年齢が上がるにつれて伸び悩む)
年収目安では、初年度年収が400万から650万ということですので、30歳以下で採用されれば結構条件は良さそうです。(40才前後で大手企業からの転職ですと、年収が下がる危険があります)
一方、残業は平均22時間ということなので、残業代による大幅な給料アップは見込めないと予想します。
ボーナスは年2回で、金額の記載はありませんでした。
どれぐらいなのでしょうね・・・?
情報を持っている方がいれば、ぜひ教えてください!(説明会等で説明があるらしいです!)
・手当
・休暇
休みについてですが、これは期待できますね!
なんと、年間休日数は、135日以上!
夏休み、年末年始休暇だけでなく、キリスト教系なので、クリスマスも休みですね。
創立記念日休暇もありますし、有給消化率も60%ぐらいと高いので、休みは取りやすい環境だと思われます。
土曜勤務がないのも、他業界から来た方には評判がいいんじゃないでしょうか。
私はあった方がいいですが・・・ 笑
大学職員の土曜出勤について【デメリット??】
まぁ、総合的に見ても、待遇はなかなかいいと言えるでしょう!
キャンパス間の転勤が若干気になるぐらいで、大きな懸念となるポイントはありません。
積極的に狙いたい案件ですね。
■桜美林大学職員採用の対策
1.書類審査
・履歴書・自己PR書・職務経歴書・成績証明書・卒業証明書・外国語能力を示す資格・スコア(なくても可)
まず、履歴書ですが、プロフィールの記入のみでした。特に問題はないですね。
そして、一番厄介なのは、自己PR書です。
・ご自身に関すること(自身の長所・短所、本学に貢献できること)・現職(前職)について(経験した困難・挫折に関することや最大の成果。退職理由など)
基本的には職務経歴書の中にある実績をより詳しく、エピソードを添えて記載する形ですかね。
以前と異なり、定型書式となりましたが、書類としての構成、見やすさ等も問われそうな印象です。
最後に職務経歴書ですが、こちらも以前とは異なり、定型書式になりましたね。
内容的には一般的なものですが、自分で作成したものをそのまま使い回すことはできないので、うまくレイアウトを調整していきましょう。
ちなみに、意外と気をつけて頂きたいのは、成績証明書と卒業証明書の準備です。
入手に手間と時間がかかるので、提出に間に合うよう気をつけてください!
各項目の具体的な書き方・コツについては、こちらの記事を参考にしてください!
エントリーシートは1枚につき数秒から数十秒しか見られないという噂がありますが、それはWebでも書面でも同様です。パッと見で瞬間的に内容がわかるぐらいの見栄えが理想です。
応募書類を書き慣れていない方ほど、ぜひ基本を学んでから書き始めて欲しいと思います。
面接の回数が少ないので、通過のハードルはちょっとだけ高いかもしれません。
2.筆記試験
書類審査を通過後、テストセンターによる適性試験が実施されます。
予め何のテストか教えてくれるのは非常に好印象です。
ただし、逆にいうと、全員が最低限の対策はしてきますので、しっかりと対策をしたかどうかで成績が大きく変わります。
今回ばかりは他のものに手は出さず、テストセンターの対策に全力を尽くすことをオススメします。
とにかく、簡単な問題を取りこぼさないようにするというスタンスでいきましょう!
筆記試験対策の詳細については、こちらの記事を参考にしてくださいね!
筆記試験はとにかく勉強あるのみです!
なお、こちらも面接の回数が少ない分、通過ハードルは高めの予想です。
3.面接
面接は計2回実施される予定です。(以前の3回から減りましたね!)
基本は回数を重ねる毎に面接官の役職が上がっていきますが、今回はいきなり役職者が登場する可能性もあります。
キャラ作りを入念にして臨みましょう。(あとは、目上の方を見て緊張しすぎないこと!)
いつもながら、内容は書類審査で書いたことが基本になると思われます。
それと話す内容で矛盾がないようにし、書き足りなかったことや、さらにアピールしたい部分があれば、それを追加するイメージでいきましょう。
今回は特に、基本事項は一通り書類審査で書いていますので、その内容をさらにブラッシュアップして面接に臨むことになります。
応募者が多いということで、集団面接を行う可能性も捨てきれませんが、基本的には個人面接だと思います。
ちょっと心に留めておきたいのは、2002年頃、英語での面接(一部の質問のみ)が行われたという情報があることですね。
キリスト教系で、グローバル化に熱心な大学ということもあり、万が一には備えておきたいところです。(心構えがあるだけでも違いますよ!)
是非、改革に前向きで、グローバル化にも対応できるということを思う存分アピールしてきてください!
面接対策の詳細については、こちらの記事を参考にしてくださいね!
なお、当たり前ですが、どんなに優れた人材でも面接での印象が悪いと確実に落ちます。
■桜美林大学 職員採用のおすすめ度は?
給与:☆☆☆
休暇:☆☆☆☆☆
難易度:☆☆☆
おすすめ度:☆☆☆☆☆
桜美林大学は大学職員的には注目度の高い大学です。
最近の多人数募集というのは、本当に随一のチャンスだと見ています。
また、中途採用なのに、同期がたくさんできるというのもなんかいいですよね!
新しいキャンパスを新しい仲間と作り上げていく。非常にいい響きです 笑
なお、どの部署に配属されるのかもわかりませんので、どんな業務でもやっていける方に向いていると思います。
やりたい仕事が固まりすぎている方は、採用されない可能性があるだけでなく、入ってからも苦労する可能性大です・・・。
そして、気になる桜美林大学のおすすめ度ですが・・・☆5つとさせて頂きました。
将来性はどうなんだろう?ということはありますが、現状の待遇(特に休暇!)、そして何より募集人数の多さ(難易度に影響)を高く評価し、このレートにしました。
この求人に気づいた方は大チャンスです。
是非強い気持ちで挑戦してみましょう!
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