投資系大学職員のコウジ(enjoy_dslife)と申します。
この悩みを抱える方は多いですよね。
「転職35歳限界説」なんかもありますし、ベテランの方だと、年齢ではじかれるのではないかと不安になる気持ちもよくわかります。
また、逆に若すぎる方(第二新卒)も経験がないのに転職できるだろうかと不安になっているみたいですね。
そこで、今回は現役大学職員かつ採用担当経験者の立場からこの悩みに答えたいと思います。
■大学職員への転職に年齢は関係ない理由
結論から言いますと、大学職員への転職に年齢は関係ないと考えています。
正確にいうと、「大学によって求めている年齢層が異なる」のですね。
その理由は以下の2点です。
1.大学によって求めている人材が異なる。
最も大きな理由はこちらです。
大学が求人を行うときは、背景に何らかの理由があります。
例えば、以下のケースでは、それぞれ求められる人材が異なりますよね。
あるポジションの人材が退職し、その枠に合致する人を採用する場合
⇒退職した方に近い能力・年齢層の人を採用する可能性が高い
学部を新設するため、物理的に人材数を増やす必要がある場合
⇒オールラウンダーか、それぞれスキルが異なる人材を複数採用する可能性が高い
上記の場合、前者については、若手よりも中堅以上が有利ですね。
なぜなら、若手よりも中堅以上の方が即戦力を期待できるからです。その意味で、上記のような採用背景がわかったら、ベテランの方でも、スキルを武器にどんどん挑戦したほうがいいですね。
一方、後者の場合、ベテランよりも、中堅以下のほうが有利ですね。
なぜなら、特定のスキルが求められているわけではないので、単純な能力に加え、柔軟性、将来性など、若手に有利な評価基準が優位になることが多いからです。
また、人数をある程度取る場合は、人件費の観点からも、なるべく若手を取る傾向がありますね。
もちろん年齢だけを見て決めることはないですが、このように求める人材に応じて、目安になる年齢層が決まってくるということです。
2.大学によって手薄な年齢層が異なる
これは民間企業でもありそうですが、組織として極端に欠けている年齢層の職員を優先的に採用するケースがあります。
例えば、一般的には30歳前後の転職者が多いと思いますが、その大学では、40歳前後の職員が極端に少ないため、能力が同様であればその年代の人を優先するといったイメージです。(能力で劣ったら、それはダメですからね!笑)
もちろん、採用に値する能力があるというのは前提ですが、必ずしも若手が有利というわけではないのです。
こればっかりは各大学の事情ですし、どうにもなりませんが、年齢で諦めるのはもったいないということですね。
なお、大学によっては、職員の年齢層を公開している場合もありますし、求人情報の求める年齢層が幅広く設定されている場合は、チャンスですので、参考にしてください。
■ただし、年代別の対策が必要
ここまでで「大学によって求めている年齢層が異なる」という点がわかったと思います。
しかし、当然ながら、どの年齢でも同様に採用されるわけではありません。
端的にいうなら、年代別の戦略があるのです。
・若手の場合(~25歳)
若手の場合、まず部署や仕事内容にこだわりすぎるのはやめましょう。
例えば、広報がやりたいです!といっても、自分の希望だけで、実績が伴わなければ大学にとってメリットはないですよね。
よほどの実績があれば別ですが、そうでなければ、自身の経験を踏まえつつ、どんな仕事にでも挑戦したいという向上心や伸びしろを示す方が印象はいいですね。
大学職員という仕事の特徴として、「業務内容が幅広い」という点があります。
異動を考慮すると、今までと全く異なる仕事(例:経理→入試、教務→人事)を行う可能性は極めて高いので、実績のない若手こそ、どんな部署でも真摯に学び、適応できると思わせるのがポイントです。
なお、大学職員採用に応募する際は、公募型の採用かつ若手中心、複数名募集の案件を狙うのがおすすめです。
・中堅の場合(25~35歳)
中堅の場合、自身のスキルがその大学で活かせること、つまり、即戦力であることをアピールしましょう。
そして、若手と異なり、明確に自分の得意分野を示すことが重要ですね。
また、部署についても、ある程度自身の希望を伝えた方が採用側もイメージがしやすいです。
ただし、採用側もある程度どの部署に起用するかを検討していますので、そこを合わせていくのが難しいですね。特に職種限定の採用ですと、それ以外の部署を希望する時点で厳しいので注意してください。
ポイントは募集要項からどんな経験・ポジションの人を求めているのかを可能な限りつかみ、それに合致している人材に見せることでしょう。
なお、大学職員採用に応募する際は、公募型の採用の中でも、自身の経歴と求められる人材像が合致する大学を優先的に狙うのがおすすめです。(例:広告業界→広報担当募集を狙う)
また、ピンポイントで採用したい場合、転職エージェントで欲しい人材を一本釣りする大学も増えていますので、各種転職エージェントに登録だけでもしておくと、思わぬ大学に有利な形で推薦してもらえるかもしれません。
・ベテランの場合(35歳~)
ベテラン(特に40歳以上)の場合、即戦力を超えて、自身を採用するメリットをアピールすることが重要です。
ベテランの方を改めて教育するのでは、採用側のメリットがありませんので、即戦力であるのは前提であり、さらに、採用すること自体がメリットだと思わせる必要があります。
この点でハードルが高く感じてしまい、応募をあきらめてしまう方が多いこと多いこと・・・
しかし、地道に仕事をして、年齢を重ねている方は、絶対に何かしらの強みを持っているはずです。
そして、その大学で求められている能力と自身の強みが合致すれば、年齢に関係なく転職への道が開けていきます。
つまり、臆することなく、ただ自分の経歴に合う大学を見つければいいだけなのです。
なお、ベテランの方が最もねらい目なのは、管理職候補、マネジメント経験優遇といった記載のある募集ですね。
ベテランが中堅以下に最も差をつけやすいのは、マネジメント経験だと思います。役職についていないとしても、後輩が多くなってくれば、指導する機会はたくさんありますよね。
一方、大学職員は民間企業に比べて役職が少なく、どちらかと言えばフラットな組織(教員も含めると超官僚制組織 笑)なので、マネジメント経験を積む機会に乏しいところがあります。
つまり、マネジメント経験のある人材は内部では育てにくく、外部から是非とも呼びたい人材なのです。
ちなみに、年齢を気にする転職者がまだまだ多いおかげ?で、管理職採用は意外と穴場だったりするんです。諦めるのは本当にもったいないですよ。
なお、大学職員採用に応募する際、公募型ですと残念ながら年齢制限に引っかかるケースが増えてくると思います。
よって、年齢制限のゆるい公募型を狙うと共に、転職エージェントにて自身を売り込んでもらうと効率的です。
実際、ベテラン層ほど、一般転職市場に出てこない分、転職エージェント経由の採用が多い印象ですね。
さらに、一般的な転職と異なる面も多いので、面倒見の良いエージェントだとなお安心です。
■大学職員への転職に年齢は関係ない
結論ですが、やはり大学職員への転職に年齢は関係ありません。
詳しい情報を公開することはできませんが、本学でも、30歳前後をボリューム層としつつ、35歳以上、さらにいえば、45歳ぐらいまでは採用実績があります。(年齢の高い方は、管理職採用ですね)
また、信憑性は別として、「大学職員 30代」「大学職員 40代」といった形で検索すると、見事転職を成功させた方々の情報が複数出てきますね。
何歳だろうと、戦略次第で大学職員になれるのです。
私もよく質問を頂きますが、年齢で転職をあきらめる方は本当に多いです。
でも、実際は年齢ではなく、自身の能力と見せ方次第で十二分に転職できますし、いくつになってもより良い環境を求めて転職するのは正しい判断だと考えます。
ただし、年齢層に応じて、戦い方が異なるという点を抑えるのは必須ですね。
逆に言うと、この点をおさえておかないと、年齢に関係なくダメですよ。
ちなみに、年齢制限のある求人も多いですが、3~5歳程度の前後は見逃すケースも多いので、ダメもとで応募してみるのも手です。
(採用側としては手間が増えるので、あまりして欲しくないですが 笑)
改めて言いますが、大学職員への転職に年齢は関係ないので、大学職員に魅力を感じる方は積極的に挑戦しましょう。
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